西新宿のペットの鍼灸専門治療院

1. はりとお灸の専門治療院です

　当院は、西新宿のペットのはりとお灸の専門治療院です。必要に応じて推拿（中国式整体・マッサージ）を施したり、ご希望により漢方薬をお出しすることもありますが、一般の動物病院が行うような診療・検査・治療はできず、ワクチン接種やお薬をお出しすることもできません。東洋医学に基づく鍼灸治療は、動物が持つ自然治癒力を活性化させることにより様々な病に対処することができると考えています。

2. 東洋医学の考え方に基づいた診察・診断・治療を丁寧に行います

　当院では、東洋医学的診察法としては注意深く視て（望診）、声や臭いを確認し（聞診）、その患者動物の主な病状や病歴や飼育環境を確認し（問診）、体に触れて確認する診察（切診）を丁寧に行います。

　これらの結果を総合的に判断し（四診合算）、単なる病気の状態だけでなく、その患者動物の全身の状態を確認し、その背景にある病気の原因や回復を阻害している要因などを見つけ、全てを統合して治療方法を決定していきます。西洋医学的に同じ病名であっても個々の患者動物の総合的な状態は異なることもあるため、違う治療法になる場合（同病異治）があります。

　当院では、一般の動物病院で行われているような診察や各種の臨床検査や画像検査等は実施いたしませんが、一般診療で行われている通常の各種の検査情報は、診断・治療方法を決定するうえで非常に有益な情報になります。他院で受けた検査結果等も可能な限りご提供願えれば、より適切な治療に活かすことができます。

3. 初診はお時間がかかります（1時間30分から2時間程度）

　動物は言葉を話せませんので、問診は飼い主様から伺うことになります。東洋医学では、病気は直接的な原因だけでなく、その患者動物の種類、年齢、食餌、飼育（生活）環境などの様々な要因が関って起こると考えられていますので、その病気の成り立ちを理解するためには多岐にわたる項目を確認する必要があります。したがって、当院では初診時にはこの問診に多くの時間を使います。答えられる範囲で構いませんのでできるだけ協力いただきますようお願いいたします。

　また、患者動物の直接の診察は体表観察が主たる方法となります。「体内の病的変化は、すべてが体表に反応としてあらわれる」という認識のもと、望診・聞診・切診による体表観察をしっかりと行うことで、かなりの部分その状態を把握できるのです。初診での体表観察では、普段の状態との違いなども確認させていただきながら行いますので、長めにかかってしまう場合があります。

　これらの診察の結果から詳細なカルテを作成し、今後の治療方針を決めていきます。なお、初診で基本的な治療方針は決まっていますので、2診目以降の診療時間は30分くらいになります。

4. やさしく心地良いはりとお灸をいたします

　当院では、可能な限り患者動物に負担をかけないできるだけ少ない刺激での施術をこころがけます。当院で使用するはりには、刺すはりと刺さないはりがあります。

　刺すはりは、毛ほどの細さの滅菌済みのディスポーザブルのものを使用し、できるだけ少ない本数で低刺激になるように施術し、患者動物に負担がかからぬようにこころがけます。

　また、病状が比較的軽い場合や特に痛みに敏感になっている場合、幼弱または高齢動物、病気で非常に状態が悪くなって過度な刺激が危険な場合には、刺さないはりを用いたり、はり先を皮膚に接触させるだけの方法を利用いたします。

　お灸は通常毛の上からシート貼り、その上にモグサを載せて行いますので、皮膚に直接接して火傷することや毛が燃えてしまうようなことはありません。直接からだに触れない棒灸等を用いたりもします。動物の体の大きさ、皮膚から毛の高さ、症状に応じて大きさや熱さを調整して患者動物が心地よく温まり、リラックスできるようなお灸を心がけます。

5. 飼い主様とともに治療をしていきます

　当院では、飼い主様と一緒に治療してくことを大切に考えています。治療時に飼い主様に一緒にお手伝い願えれば動物も安心しますし、飼い主様にどんな治療をしているのかをしっかりと確認していただくこともできます。その後の治療における問題点や課題やアプローチの方法なども丁寧にご説明いたしますが、さらに重要なのは日常生活です。患者動物にとっても飼い主様及びそのご家族全員にとっても無理のない効果的な方法を一緒に考えたいと思います。「家族」が心地良い時間を過ごしていただくことをお手伝いすることが当院の目的です。